幼稚園と保育園は競争時代に突入
中国地方のある幼稚園へ訪問しました。
大変仲のよい園長と副園長の親子でした。
息子が父親を尊敬し、その仕事を引き継ぐ姿は、本当に素敵だと思いました。
さて、現在、全国の各自治体で公立保育園の園児数の減少が顕著になり、たとえば、6名の園児を3名の保育士で保育しているような状況であったります。このような保育園を閉園し、同時に園児の少なくなっているそれらいくつか園を統合する動きが進んでいます。
その際に、民間への事業委託がなされるケースが増えています。
訪問した幼稚園でも上記の事業委託に際し、当該自治体内の保育園ではなく、幼稚園の中からこの委託先を選定するという説明会がなされたそうです。
そして、その後に開催された別の会合で、先の委託に関し、「どちらか希望の園の方はいらっしゃいますか?」と尋ねられましたが、どなたも周りの顔色を窺って手を挙げられなかったそうです。そして、いつの間にか保留になっているそうです。
それもそのハズです。
幼稚園Aでは、一斉保育の時間は10時からですが、昔に比べると開園時間は、8:30からとドンドン早くなっていますし、既に預かり保育を17:30まで実施しています。その上、未就園児教室もその開催日数が拡大・延長されているのです。
開園時間が一般的な認可保育園並みの7時からになり、預かり保育の時間も19:00になるもの時間の問題かと思います。
幼稚園の保育園化(=保育機能強化)がドンドン進んでいるのです。
こちらの幼稚園の運営は、これまで一部の園児の給食を外部業者から搬入していただいていますが、今後は、自前の厨房とさらに小規模の無認可保育所の設置に向けて検討していくことになりました。
その前の月には、同じ県内の保育園Bに訪問しました。
そちらの園長先生は、園児数が減少していることは棚に上げて、「認定こども園などけしからん。保育は、保育園に任せておけばいいんだ!」とお話になられていました。
幼稚園と保育園も競争時代に突入しているのです。
ちなみに、保育園でも幼稚園以上の教育を提供されている園も当然あります。