佞言・佞臣にご注意下さい!
最近は、厳しく指導して伸ばすことよりも、とにかく褒めて伸ばすことを優先する風潮が強くなっています。
これは、少子化から甘やかされたり、我慢の経験の少ないスタッフにとっては、ある程度必要な配慮であり、指導方法の1つであると言えます。
キレイですね。素敵ですね。男前ですね。上手ですね。良く思いつきましたね。初めてなのによくやろうと思いましたね。
褒められれば、誰でも嬉しいし、やる気になり易いものです。
それは私も否定するどころか、本当に思わなければ褒めはしませんが、褒めることには大賛成です。
しかし、これを人に近付くためのテクニックとして利用してくる狡猾な輩が出てきているので、注意が必要です。
大阪大学名誉教授の加地伸行先生は、これを漢文の世界では、人間のそのような性格を「佞(ねい)」、「佞言(おべんちゃら)」、「佞臣(主人におべんちゃらを言って近寄る人)」というそうです。
天才ですね。スマートですね。カッコいいですね。キレイな手ですね。
人は、嘘だと分かっていても、おべんちゃらを言われて嫌な気はしませんよね。
しかし、経営コンサルティングでこのテクニックを優先させ過ぎると大変なことになるのです。
スタッフに目標を設定してもらい、できるできるあなたならできる!
どんな目標であっても、「目標を立てるということ自体が大切なんですよ。」「目標を立てるのは難しいですから、まずは何でもいいですよ。」などといい加減なことを指導します。
そして、出来ていようがいまいが、
「少しよくなっているんじゃないですか。」「じっくりやればいいですよ。」「徐々に頑張ればいいですよ。」などと、優先順位を誤った目標や少しズレタ内容でもお構いなしで、コンサルティング契約やその延長を最重要課題として継続するのです。
佞言・佞臣にご注意下さい!
さて、佞言・佞臣の反対語と言えば、「諫言(かんげん)」「諫臣(かんしん)」です。
それは、やるべきではない。今は、まずこちらをやりましょう。その代りにこちらを進めましょう。
嫌われることを覚悟で諌める、言えば相手が大変になる、気分を損なう、そのようなことを諫言できる者のことを、荀子(ジュンシ)曰く、
「我を非として当たる者は、吾が師なり。」
というそうです。
お気を付け、そして、大切にして下さい。
さて、それでもとにかく、俺は、私は褒めて伸ばして欲しい。
とにかく応援して欲しい!
そういう方は、下記をクリックして、松岡修三さんに応援してもらいましょう!
ご自身の名前や役職にピッタリの応援ソングがあることを祈ります!
元気応援ソング!(http://www.suntory.co.jp/softdrink/cclemon/song/index.html)
無い時は、順司(じゅんじ)が応援しましょう!
スパルタ式が根底にありますが、覚悟してお問合せください。